top of page

ひらがな読み書き支援者養成講座を開催しました

  • 16 分前
  • 読了時間: 4分

2025年度、ダイバーシティ工房は、日本財団の助成を受け、「ひらがな読み書きに困難を抱える子どもたちへの支援者養成事業」として、「ひらがな読み書き支援者養成講座」を新たに開発・開催しました。

本レポートでは、講座を立ち上げた背景、開催内容、受講者の声、今後の展望についてご報告いたします。


なぜ「ひらがな読み書きの支援者」が必要なのか

ひらがなの読み書きは、すべての学習の土台となる力です。しかし文部科学省の調査(2022年)によると、読み書きに著しい困難を示す児童生徒は通常学級の約3.5%にのぼり、知的な遅れがなくても、ひらがなが読めない・書けないことで学校生活全般に大きな負担が及ぶことが分かっています。


このような困難さは学校現場や保護者に十分知られておらず、見過ごされたまま不登校や不安障害といった二次障害につながる可能性も指摘されています(福田, 2018)。

当法人では2020年から「ひらがな読み書き」に特化した教室を運営してきましたが、年間に受け入れられる人数は30名程度にとどまり、地域のニーズに応えきれていないのが実情でした。ひらがな読み書きの支援に専門性を持つ人材が、社会全体として圧倒的に不足している——この課題を解決するため、私たちは「全国どこからでも、未経験者でも学べる支援者養成講座」の開発に取り組みました。



ひらがな読み書き支援者養成講座の開催



1.講座で学べる4つのポイント

講座は、以下の4つのポイントを軸に構成しました。



第1回【導入編】 なぜひらがな読み書き支援が必要なのか

読み書きのつまずきが学習・生活に与える影響、早期支援の重要性

第2回【基礎編】 ひらがな読み書きに欠かせない3本の柱

音と文字を結びつける力、音韻認識、流暢性などの基礎理論

第3回【支援編】 実際にどのように支援するか

絵カード・単語カードを用いた具体的支援、ロールプレイ実践

第4回【視点編】 子どもの特性を理解する

発達障害・知的障害などの特性と、特性に応じた支援の考え方


各回90分、全4回の連続講座として構成しました。受講後には修了テストと修了証の授与を行い、知識の定着を確認できる仕組みも整えました。


  1. 対象者


- 学校教育者(小学校教員など)

- 幼稚園・保育者

- ボランティア・支援者

- 保護者


専門資格や事前知識は不要とし、子どもに関わる方であればどなたでも受講できる設計としました。



3. 実施期間


2025年11月〜2026年3月


オンライン(Zoom)にて以下を開催しました。


〇養成講座 体験会 :2回 、19名 参加

〇養成講座 本講座(全4回) 、16名


あわせて、ライブ開催と並行して動画視聴コース(オンデマンド)も開講し、ライブ参加が難しい方も全国どこからでも自分のペースで学べる体制を整えました。


4.受講者の属性


- 小学校教員

- 放課後等デイサービス支援員

- 年長〜高校生のお子さんがいる保護者

- 保育士


教育・福祉の現場の方から保護者まで、幅広い層の方々にご受講いただきました。



5. 受講者アンケート結果


① 受講満足度


受講後アンケートでは、回答者11名のうち 6名が「とても満足」、5名が「満足」と回答しました。目標としていた満足度80%を大きく上回る結果となりました。


②受講者の声

アンケートでは以下のような声が寄せられました。


「実践につながる新しいアプローチに出会えた」

フラッシュカードやモーラ分解など、子どもが遊びながら楽しく文字に触れられる方法を知ることができました。いま行っている文字のお稽古よりも、子どもたちの理解につながりやすそうで、保育や支援の中で工夫しながら取り入れてみたいと感じました。


「保育に活かせる新しい気づきがあった」

ひらがな読み書き支援は、これまであまり耳にする機会のない分野でしたが、子どもの学習を支える土台として非常に重要な視点であると実感しました。今後の保育や支援に意識的に取り入れていきたいと思います。


「読み書き支援の大切さを改めて実感した」

『ひらがなは読めなければ書けない』という言葉が印象に残っています。読みながら書くことが当たり前だと思っていましたが、改めて"読む力"を丁寧に積み重ねることの大切さに気づきました。子どもへの関わり方を見直すきっかけになりました。



今後に向けて


ひらがな学習に困難を抱える児童の存在は、学校現場や保護者の間で十分に認知されていません。

今回、未経験者でも受講可能な内容へ研修を再構築し、オンライン化によって全国どこからでも受講できる環境を整備したことで、ひらがな支援の重要性を全国に広く発信する基盤を構築できました。


すでに開講した動画視聴コースを軸に、受講者が自身のスケジュールで学べるコースを全国に広く発信していきます。


支援者用構成講座詳細はこちら:https://www.yomikaki-diversitykobo.org/lp-shienshayosekoza

 
 

最新記事

すべて表示
年末年始休業のお知らせ

ダイバーシティ工房では、下記の期間を年末年始の休業とさせていただきます。 休業期間中に頂いたお問い合わせにつきましては、各営業開始日以降、担当者よりご連絡いたします。 ※休業日が拠点によって異なりますのでご注意ください。 何卒よろしくお願いいたします。 ◆2025年12月27日(土)~2026年1月4日(日) 【対象拠点】 ・事務局 ・LINE相談「むすびめ」 ・スタジオplus+ 市川中央教室/

 
 
bottom of page