【対談】代表不破×卒業生「いつかの自分みたいな子が安心して来られる場所をつくりたい」


ダイバーシティ工房が運営する学習塾の元生徒であり、現在はスタッフとして働く八神。そして、彼女をダイバーシティ工房に誘った代表の不破。


2人がこれから始める新しい取り組み「地域の学び舎プラット」についてお伝えします。


(写真左)八神愛衣:高校中退後、ダイバーシティ工房で働き始める。プラット担当(写真右)不破牧子:NPO法人ダイバーシティ工房代表理事。市川こども食堂発起人。




――八神愛衣(22歳)は、現在ダイバーシティ工房(以下工房)で働き始めて4年目となる。中学3年生のときに、工房が運営する「自在塾」の生徒として代表の不破に出会う。


愛衣 自在塾に行ったのは、高校受験が迫っていた1月。入れる高校がなかったから毎日自習に行っていました。


塾長(代表不破の父)が見に来てくれて「わからないところある?」って聞いてくれたり、不破さんのお母さんがおにぎりをくれたり、いつも応援してもらっていました。





――そのころの思い出は「すき焼き」。みんなで囲んだ暖かく楽しい食卓がうれしかったという。


愛衣 授業だと思って塾に行ったら卒業祝いとしてすき焼きが用意されていて、「え!いいの!?」って言いながら、一緒に通っていたみんなとたくさん食べたのを覚えています。


すき焼きなんてやる余裕もない家庭だったし、家族と仲良くなかったから、だれかと一緒に楽しくご飯を食べられるのもうれしかった。



不破 私の実家は大みそかによくすき焼きが出て、みんなで食べると「家族団らん!」っていう気がするんだよね。


いろんな背景を持ちつつ、ここに集まって一緒に卒業していくんだったら、楽しくて、美味しくて、思い出に残ることがしたいなって思ったの。




――愛衣が高校2年生の春、学校から予想もしない学費未納の連絡が来た。アルバイト代で払ったが、中退の道を選ぶ。


愛衣 学校の先生と上手くいかなくて、「自分で稼いだお金払ってまで学校行きたくないな」と思って、突発的に「もう、やめる」って。


母もきっと自分が払えていないことに負い目があって、「行きなさい」とも言えなかったんでしょうね。


そのころ、同じように中退して高卒認定のために自在塾に通っている友達がいたから、「私も相談に行こ!」って遊びに行きました。




――そこで不破からの「ここで働く?」という声掛けから、彼女の生活は一変する。


不破が中退したばかりの彼女をダイバーシティ工房で働くことに誘ったのは、「私が声をかけなかったら、この子はどうなってしまうんだろう」という不安がよぎったからだと話す。


不破 愛衣ちゃんは生まれてから、生活も気持ちも不安定な環境で育ってきていて、崩れやすそうな危うさがあったから放っておいたらまずいなと思ったの。


だからここで声をかけなかったら、社会にあるべき支援だと思ってたことと、全く直結しなくなっちゃうって思ったんだろうね。


愛衣ちゃんと一緒に「プラット」をやるっていうことも、それにつながってると思う。


入社式の集合写真(八神は写真前列右端)



――出会って7年、不破と愛衣が思い続けてきた支援の形である「プラット」。どんな場所なのだろう?


愛衣 行けば誰かいて、話したいことがあるから行く。子どもだけじゃなくて保護者の方も、地域の若者も自然に集まる場になってほしいなって。



不破 愛衣ちゃんの思い出のすき焼きみたいに、一緒に料理するとか、みんなでご飯食べるとか、いろんな経験をして、育っていく子が増えたらいいよね。


コミュニティカフェとかも予定しているけど、それぞれがゆるく参加して、コミュニティが自然に生まれる場になってほしい。


中学生のときに遊びに来てた子がパパになって、流しそうめん大会をやっていたり。


10年後は「地域に育てられている場所」になっていたら嬉しいな。



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